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逆求人イベントは何社に出るべき?——出展社数と頻度の考え方
逆求人イベントへの出展を検討していると、必ずといっていいほど出てくるのが「結局、何社くらい出れば正解なのか」という問いです。結論から言うと、この問いに万人共通の正解はありません。ただ、出展社数を決める前に押さえておきたい考え方は整理できます。本記事では、私たちルビーインが数多くの企業との打ち合わせで聞いてきた実感をもとに、出展社数と頻度をどう考えればよいかを整理します。
「何社が正解か」より先に、決めておきたいこと
出展社数の話になると、つい他社の数字を参考にしたくなりますが、それより先に決めておきたいのが、このチャネルに何を期待するかです。母集団を広く形成したいのか、特定の志向を持つ学生にじっくり会いたいのか。この目的によって、適切な出展のペースはまったく変わってきます。目的が曖昧なまま「とりあえず何社か出てみる」と進めると、後から振り返ったときに、増やすべきだったのか減らすべきだったのかの判断材料が残りません。目的をどう設定するかは、採用チャネルの比較軸とあわせて考えると整理しやすくなります。
1回・1社だけで判断すると、見誤りやすい
出展社数を考えるとき、もう一つ押さえておきたいのが、1回や1社の結果だけで判断しないことです。逆求人イベントは、その回にどんな学生が集まるかによって手応えが変わる性質があります。1回だけ参加して思うような出会いがなかったからといって、このチャネル自体が合わないと結論づけてしまうと、本当は相性の良いチャネルを早々に手放すことになりかねません。逆に、1回で強い手応えを感じて一気に出展数を増やす判断も、次回以降も同じ手応えが続くとは限らないため、慎重に見たほうがよい場面です。参加後、実際にどう成果につなげるかについては、逆求人・マッチングイベントの活かし方で詳しく整理しています。
増やしすぎたときに、実際に起きること
打ち合わせの場で複数の企業から聞くのが、出展を増やしすぎた結果、準備と当日対応が追いつかなくなったという話です。逆求人イベントは1対1でじっくり向き合う形式である分、1回あたりにかかる準備の手間は他のチャネルより大きくなりがちです。出展数を増やせば増やすほど、1回あたりにかけられる準備の密度は下がり、結果として、この形式の一番の強みである「じっくり向き合う」時間が薄まってしまいます。数を追うあまり、当日出る担当者が疲弊してしまい、学生への伝わり方が落ちたという声も少なくありません。
「何社」だけでなく、「いつ」も一緒に考える
出展社数の話をしていると見落とされがちなのが、時期の分散です。同じ出展社数でも、特定の時期に集中させるのか、選考期間を通じて分散させるのかで、得られるものは変わってきます。序盤にまとめて出展すれば、早い段階で母集団の傾向をつかみやすくなりますが、その後の状況変化に対応しにくくなります。逆に時期を分散させれば、序盤の手応えを見ながら後半の出展計画を調整できる分、当日ごとの準備が途切れずに続くという負担もあります。打ち合わせの中では、序盤に様子を見る回を置き、そこでの手応えをもとに後半の出展数を決めているという企業の声もよく聞かれます。何社出るかを決める前に、いつ出るかの配分も一緒に考えておくと、後からの軌道修正がしやすくなります。
1社・1回だけに絞るリスクもある
一方で、逆に1社・1回だけに絞り込む進め方にも、別のリスクがあります。母集団が特定の回の参加者層に大きく左右されてしまい、たまたまその回に自社と相性の良い学生が少なかった場合、成果が出なかったという印象だけが残ってしまいます。複数回にわたって参加することで、自社に合う学生層の傾向が見えてくることも多く、1回の結果を全体の評価にしてしまうのはもったいないという声も打ち合わせでよく耳にします。
参加回数と承諾数は、単純には比例しない
打ち合わせで把握した事例を並べると、参加したイベントの数と承諾の数は、きれいには比例していません。
- 1イベントの参加で3名が承諾した企業(学生本人の目標を否定せず、応援する姿勢で面談した)
- 1イベントの参加で1名が内定し、承諾した企業(初回の接点を1〜1.5時間の個別面談にした)
- 2イベントの参加で1名が承諾した企業
- 5イベントの参加で4名が承諾した企業(初回面談を面接にせず、フィードバックの場にした)
- 6イベントの参加で5名が承諾した企業(1対1で話した学生は、一次のグループディスカッションを免除した)
さらに、ある企業の3年分を見ると、5イベントで4名、8イベントで2名、7イベントで2名の承諾と、参加を増やした年のほうが承諾の数が少ない年もありました。回数だけでなく、1回ごとの面談の設計や、当日その場での動き、イベント後のフォローで、結果が変わっていると見られます。ただし、これは把握できた事例の範囲です。「何回出れば何名承諾」という目安になるものではありません。
他の施策との比重で考える
出展社数を単体で考えるより、他の採用チャネルとの比重の中で位置づけると判断しやすくなります。広く母集団を形成する手段と、じっくり向き合う手段をどう組み合わせるかは、施策の組み合わせ方で整理した役割分担の考え方が参考になります。逆求人イベントに寄せすぎると準備負担が集中し、他のチャネルに寄せすぎると1対1で伝えられる情報量が減る、という両側のバランスを見ながら、自社にとっての適正なペースを探っていく進め方が現実的です。
継続するかどうかは、社内の基準で見極める
出展社数と同じくらい大事なのが、続けるかどうかを判断する社内の基準を先に持っておくことです。何をもって「このチャネルは自社に合っている」と判断するのかを事前に決めておかないと、担当者の感覚だけで継続・撤退が決まってしまい、翌年に同じ議論を繰り返すことになりがちです。目的・振り返りの基準・継続の判断軸の3つを先に言語化しておくことが、出展社数を無理なく最適化していく近道です。出展前の準備は逆求人イベントの出展準備で整理しています。私たちルビーインの逆求人型イベント『ウェルハンティング』の進め方は、資料請求からご確認いただけます。
よくある質問
Q1. 逆求人イベントは、最初は何社くらいから始めるのが無難ですか?
A. 明確な正解はありませんが、目的をまだ言語化しきれていない段階でいきなり多く出展すると、振り返りの軸がぶれやすくなります。まずは少数から始め、振り返りの基準を持ったうえで増減を判断する進め方が現実的です。
Q2. 出展社数を増やすと、成果も比例して増えますか?
A. 一概には言えません。増やすほど1回あたりの準備の密度が下がりやすく、この形式の強みである「じっくり向き合う」時間が薄まることがあります。数よりも、目的に対して密度を保てるかを優先したほうがよい場面が多く見られます。
Q3. 1社だけに絞って継続するのは避けたほうがいいですか?
A. 絞ること自体が悪いわけではありませんが、特定の回の参加者層に成果が左右されやすくなる点は理解しておく必要があります。複数回参加してから判断すると、自社に合う学生層の傾向がより見えやすくなります。
まとめ
逆求人イベントの出展社数に、万人共通の正解はありません。目的を先に決め、1回・1社の結果だけで判断せず、他の施策との比重の中で位置づけ、継続の判断基準を社内で持っておく——この4つを押さえることで、出展社数は「なんとなくの数字」から「自社にとって根拠のある数字」に変わっていきます。
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