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逆求人イベントの費用対効果——出展前に見極める3つの視点

ルビーイン株式会社『ウェルハンティング』編集部

採用チームの二人が、透明なじょうごの模型で赤い小さな丸が絞られていく様子を指さし、成果の見方を話し合っている様子。

逆求人イベントへの出展を検討するとき、多くの採用担当者が最初にぶつかるのが「費用に見合う効果があるのか」という問いです。結論から言うと、この問いに一般論で答えるのは難しく、何をもって「効果」とするかを自社の中で先に決めておけるかどうかで、見え方が大きく変わります。本記事では、出展を判断する前に確認しておきたい視点を、私たちルビーインが数多くの企業との打ち合わせで聞いてきた実感をもとに整理します。

「効果」をどこで測るかで、答えが変わる

費用対効果というとき、多くの企業がまず見るのは採用単価です。1人あたりいくらで採用できたか、という指標は分かりやすく、他のチャネルとも比較しやすいので、判断材料として使われやすいところです。ただ、逆求人イベントのように1対1でじっくり会う形式は、単価だけで見ると評価を見誤りやすい面があります。その場で内定承諾まで進まなくても、学生の志望度が上がった、自社の魅力が正しく伝わった、選考後半の歩留まりが良くなった、といった効果は、単価の計算には現れません。打ち合わせの場でも、「イベント単体の採用人数は少ないが、その後の選考の離脱が少ない」という声を、複数の企業から聞いてきました。費用対効果を考えるときは、承諾までの一直線の成果だけでなく、その先の選考にどう効いているかまで含めて見る視点が要ります。

出展にかかるのは、参加費だけではない

費用を考えるとき、見落とされがちなのが準備と当日にかかる工数です。逆求人イベントは1対1で向き合う形式である分、事前の準備量が他のチャネルより多くなりやすいという特徴があります。誰が学生の前に立つか、何を伝えるか、当日どんな体制で臨むかによって、かかる手間は変わってきます。参加費という見える費用だけで比較すると、実際にかかっているコストを過小評価してしまい、後から「思ったより大変だった」という感覚につながりやすくなります。出展を判断する段階で、参加費とあわせて、準備と当日にどれだけの人員を割けるかを見積もっておくことが、後々の費用対効果の実感を左右します。

一回の参加で、判断しないほうがいい

もう一つ、打ち合わせの中でよく聞くのが、1回の参加だけで「効果があった/なかった」と判断してしまうことへの反省です。逆求人イベントは、その回にどんな学生が集まるかによって手応えが変わります。1回目で思うような出会いがなかったからといって、この形式自体が合わないと結論づけるのは早計なことが多く、複数回参加してみて初めて、自社に合う学生層や、効果的な立ち回り方が見えてくるという声を、私たちは繰り返し聞いてきました。初回の結果だけで継続の可否を決めるのではなく、最低数回は試したうえで振り返る、という前提を持っておくと、判断の精度が上がります。

効果が出やすい企業と、出にくい企業の分かれ目

数多くの企業の出展を見てきて感じるのは、効果が出やすい企業には共通した準備があるということです。出展の目的が「とにかく知名度を上げたい」といった漠然としたものではなく、「こういう志向の学生に、こういう話を伝えたい」というところまで具体化できている企業ほど、限られた時間の中で学生の心に残る対話ができている印象があります。逆に、目的が定まらないまま参加すると、1対1という形式の強みを活かしきれず、単なる説明会の延長になってしまいがちです。出展を決める前に、誰に何を伝えたいのかを社内で言語化できているかどうかは、効果を左右する大きな分かれ目だと感じています。

実際の企業は、成果を「段階」で見ていた

承諾の数だけで見ると、イベントの手応えは測りにくくなります。打ち合わせで把握した事例では、接触した学生のうち何人と面談し、何人が次のステップに進み、何人が内定・承諾に至ったかを、段階ごとに追っている企業がありました。

  • 6イベントの参加で、150名と接触し、60名と面談。43名が次のステップに進み、20名が内定、5名が承諾した企業
  • 2イベントの参加で、50名と接触して17名と面談。半数以上が第二志望群以上と回答し、50%が説明会に参加、1名が承諾した企業
  • 面談した21名のうち、86%とその場で2回目の接点の予約を取り、76%と2回目の接点を持った。2名が内定し、1名が承諾した企業

どの企業も、承諾の数だけでなく、面談から次のステップへ進んだ割合を見ています。段階ごとに数字を持っていると、どこで学生が減ったのかが分かり、1回の結果で判断せず、次回に何を変えるかも決めやすくなります。なお、ここで挙げた数字は把握できた事例の範囲で、平均や目安ではありません。

出展前に、社内で確認しておきたい3つの問い

ここまでの内容を踏まえると、出展前に確認しておきたい問いは大きく3つに整理できます。1つ目は、何をもって「効果があった」とするかの定義です。採用単価なのか、志望度の変化なのか、選考後半の歩留まりなのか、あらかじめ決めておくと、参加後の振り返りがぶれません。2つ目は、当日誰が出て、何を伝えるかです。参加費とは別にかかる準備と人員のコストを、事前に見積もっておく必要があります。3つ目は、1回で判断せず、どれくらいの期間・回数を試す前提で臨むかです。この3つを出展前に決めておくだけで、参加後の「思っていたのと違った」という感覚は大きく減ります。

他の採用チャネルとの組み合わせ方

逆求人イベントは、単独で完結させるより、他のチャネルと組み合わせたときに強みが活きやすい施策です。どのチャネルとどう役割分担させるかという全体設計については、採用チャネルの比較軸で整理しているので、あわせて読んでみてください。出展を決めたあと、実際の場でどう成果につなげるかについては、逆求人・マッチングイベントの活かし方にまとめています。出展前の準備は逆求人イベントの出展準備、メリットとデメリットの全体像は逆求人イベントのメリット・デメリットも参考になります。

よくある質問

Q1. 逆求人イベントは、1回の出展でも効果が出ますか?
A. 出ることもありますが、その回にどんな学生が集まるかに左右される面があり、1回の結果だけで向き不向きを判断するのはおすすめできません。複数回参加したうえで、自社に合う学生層や立ち回り方が見えてくるケースが多く見られます。

Q2. 費用対効果は、何で測ればよいですか?
A. 採用単価だけで測ると、実感とずれることがあります。志望度の変化や、選考後半の歩留まりへの効き方まで含めて、出展前に自社なりの「効果」の定義を決めておくことをおすすめします。

Q3. 他のチャネルと比べて、どんな企業に向いていますか?
A. 誰にどんな話を伝えたいかを事前に言語化できている企業ほど、1対1という形式の強みを活かしやすい傾向があります。逆に目的が定まらないまま参加すると、効果を実感しにくくなります。

まとめ

逆求人イベントの費用対効果は、単価だけを見て判断すると見誤りやすいテーマです。何をもって効果とするかを出展前に決め、参加費以外にかかる準備・当日の工数を見積もり、1回の結果で判断せず複数回を前提に臨む——この3つを押さえておくことで、出展後の振り返りの精度は大きく変わります。自社にとっての「効果」を先に言語化しておくことが、費用対効果を正しく見極める一番の近道です。私たちルビーインの逆求人型イベント『ウェルハンティング』の進め方や費用感は、資料請求からご確認いただけます。