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逆求人イベントの出展準備——企業側が当日までに決めておく6つのこと
逆求人イベントに出展が決まったあと、「当日までに何を準備すればよいのか」で手が止まる企業は少なくありません。結論から言うと、準備の中心は資料づくりではなく、当日の前に決めておくことです。ターゲット、出る人、面談の設計、聞く準備、当日その場での動き、そして当日後のフォロー——この6つが決まっていると、1対1の面談が成果につながりやすくなります。私たちルビーインが企業との打ち合わせで把握してきた、実際の施策と結果を交えて、順に整理します。
準備1:「誰に会いたいか」を一文で言えるようにする
準備の最初は、ターゲット像の言語化です。「意欲の高い学生」では広すぎるため、どんな志向や経験の学生に会いたいのかを一文で言えるようにしておきます。ここが曖昧だと、当日に誰と話すかを選べず、イベント後の振り返りでも「合っていたのか」が判断できません。打ち合わせでは、ターゲットに近い学生にどれだけ出会えたか(ターゲットの含有率)を重視して、参加を判断している企業もありました。学生のプロフィールを事前に見られる形式なら、この一文があるだけで、会う学生を絞りやすくなります。
準備2:当日に出る人を決め、日程を押さえる
次に、当日に出る担当者と日程の確保です。複数回の出展を考える中で、すべての回に出られる人員がいない、平日に動ける日が減るのが負担になる、といった理由で、回数を絞る企業は多くあります。出展を決める前に、人事担当者だけで回すのか、現場の社員にも入ってもらうのかを決め、必要な日程を先に押さえておくと、直前の調整で慌てずに済みます。
担当者の組み方で工夫した例もあります。社内の仲の良さが強みの企業は、1つのグループに人事2名で入り、二人の掛け合いで雰囲気が伝わる面談体制にしました。結果は、2イベントで50名と接触して17名と面談し、半数以上が第二志望群以上と回答、1名が承諾というものでした。回数をどう考えるかは、1回あたりの拘束時間が長くなりやすい点も含めて、あらかじめ見込んでおきたいところです。
準備3:面談の設計——面接ではなく、向き合う場にする
準備の中で、結果に最も差が出ていたのが、面談の設計です。初回面談をいきなり面接にせず、学生のPRや話したいことに向き合って、丁寧にフィードバックを返す形にした企業は、その後の選考に高い志望度で臨む学生が多く、5イベントの参加で4名が承諾しました。起業志向など学生本人の目標を否定せず、応援する姿勢で面談した企業は、1イベントの参加で3名が承諾し、承諾の理由に、目標を本気で応援してくれたことが挙がっています。
説明会を動画に切り替え、初回の接点を1〜1.5時間の個別面談にした企業もあります。学生の希望があれば、一次面接に現場のエンジニアも同席し、1イベントの参加で1名が内定、承諾に至りました。面談の設計は、30分の面談で、学生の心を動かす設計も参考になります。数字は、打ち合わせで把握できた事例の範囲で、同じ施策で同じ結果になるとは限りません。
準備4:学生の準備に見合う「聞く準備」をする
逆求人イベントの学生は、自己紹介の資料やプレゼン、質問を用意して臨むことが多くなります。イベントを見学した企業からは、学生の準備が想像以上で、質問も数多く用意されていたため、答える側の準備も大事だと感じた、という感想もありました。学生が準備してきた分、企業側も、よく聞かれそうな質問への答えと、学生の話を聞く時間をつくる準備が必要です。説明で時間を埋めず、聞く時間を厚く取る意識が、当日の手応えを左右します。事前に学生のプロフィールや動画を確認できる場合は、会う順番と聞きたいことも整理しておきましょう。
準備5:当日、その場で「次の接点」を決める
当日の動きで差が出ていたのが、面談したその場で次の接点を決める運用です。面談した学生と、その場で2回目の接点(説明会など)の予約を取るようにした企業は、面談した21名のうち86%と予約が取れ、76%と2回目の接点を持てました。この企業は、2名が内定し、1名が承諾しています。
別の企業では、同じ企業の中で、当日に予約を取った回と、取らなかった回の比較ができました。当日に日程調整をしなかった回は、説明会への参加につながらず、当日予約を行った回は、12名と面談して11名が説明会に参加しています。当日のうちに関係をつくっておかないと、その後の接点につながりにくい、ということが読み取れます。ただし、これは2つの事例であり、傾向として断定できる数ではありません。
準備6:当日後のフォローと選考フローを先に決める
最後に、当日後のフォローと、選考フローへのつなぎ方です。1対1で話した学生は、一次のグループディスカッションを免除する選考フローにした企業は、6イベントで150名と接触し、60名と面談、43名が次のステップに進み、20名が内定、5名が承諾しています。初回の接点で魅力づけができていることを前提にした変更でした。
内定者に向けて、新卒社員のインタビュー記事を一から作成するなど、学生と向き合いながら選考を進めた企業では、承諾の理由に、担当者が向き合ってくれたことが挙がりました。一方で、イベント後の選考で全員を見送りにした企業が、フォローの準備が足りなかったと振り返るケースもあります。イベント後に、誰が・いつまでに・どの手段で連絡するのか、選考フローのどこにつなげるのかは、出展前に決めておきます。フォローの具体は、逆求人・マッチングイベントの活かし方で整理しています。
出展前の最終チェックリスト
6つの準備が済んでいるかを、直前にもう一度確認するための項目です。
- 会いたい学生を、一文で言える
- 当日に出る担当者と日程が決まっている
- 初回面談を、面接ではなく向き合う場にする方針が決まっている
- 学生からよく聞かれそうな質問への答えを用意し、聞く時間を取ってある
- 面談した学生と、その場で次の接点を決める流れが決まっている
- 当日後の連絡と選考フローの担当・期限が決まっている
全部が揃っていなくても、不足している項目が分かっているだけで、当日の動きは変わります。足りない項目は、無理に完璧にせず、当日までに一つずつ埋めていく進め方で十分です。
よくある質問
Q1. 準備はいつから始めるのがよいですか?
A. 出展が決まった時点で、まず目的と当日の担当者を決めることをおすすめします。資料づくりより先に、決めることを先に済ませておくと、直前の調整が少なくなります。
Q2. 会社の資料は、どの程度つくり込めばよいですか?
A. つくり込むこと自体より、学生の質問に答えられることと、短い時間で自社の何を伝えるかを決めておくことが大切です。資料が簡素でも、聞く準備ができていれば、1対1の面談は成立しやすくなります。
Q3. 初めての出展で、特に気をつけることはありますか?
A. 面談の設計と、当日その場での次の接点づくり、そして当日後のフォローを先に決めておくことです。出展して終わりにせず、イベントの後の動きまでを1つの流れとして準備すると、次回以降の改善もしやすくなります。
まとめ
- 準備の中心は資料づくりではなく、出展前に決めておくこと
- 決めておきたいのは、誰に会いたいか、当日に出る人、面談の設計、聞く準備、当日その場での次の接点、そして当日後のフォローの6つ
- 面談を面接ではなく向き合う場にした企業や、その場で次の接点を決めた企業で、承諾につながった事例がある。ただし、事例の範囲であり、同じ結果を保証するものではない
私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』を運営し、累計5,000件以上の企業との打ち合わせで、出展準備の悩みと結果を見てきました。出展の流れや当日までの準備について詳しく知りたい方は、資料請求からご確認ください。まずは、自社の「会いたい学生」を一文で書き出すところから始めてみてください。
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