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Z世代の就活生の特徴とは——年5,000件の面談で聞く声と、決めつけない向き合い方
「Z世代の就活生の特徴」を調べる採用担当者が本当に知りたいのは、今の学生にどう伝えれば届くのか、ではないでしょうか。私たちルビーインは年間5,000件の学生面談を行っていますが、そこで感じるのは、世代でまとめられた一般論と、目の前の学生の姿は必ずしも一致しない、ということです。本記事では、面談で実際に目立つ声を傾向として整理しつつ、「Z世代だから」と決めつけずに採用コミュニケーションへ活かす向き合い方をお伝えします。
「Z世代だから」と括る前に——一人ひとり違う、が大前提
Z世代とは、一般に1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた世代を指し、物心ついた頃からインターネットやスマートフォンが身近にあった世代と言われます。今の就活生の多くがここに含まれます。ただ、最初に確認しておきたいのは、世代の傾向はあくまで「出発点の仮説」にすぎないことです。同じ世代でも、安定を望む学生もいれば挑戦を望む学生もいて、その幅は世代間の差よりずっと大きいと感じます。世代論が役に立つのは、学生を型にはめるときではなく、「自分の世代の常識で学生を測っていないか」を疑うときです。この前提のうえで、面談で目立つ声を見ていきます。
面談で目立つ声1: 「安定」と「成長」を、両方語る
面談でキャリアの希望を聞くと、「安定した基盤のある会社で、成長もしたい」と、二つを並べて語る学生が目立ちます。一方で「安定より、自分の市場価値を高めたい」と言い切る学生もいれば、腰を据えて長く働ける環境を最優先にする学生もいます。つまり「今の学生は安定志向」「いや成長志向」というどちらの一般論も、そのままでは使えません。実務で大切なのは、二者択一で聞かないことです。その学生の言う「安定」は雇用の継続なのか、生活の見通しなのか。「成長」は裁量なのか、専門性なのか。言葉の中身を掘ると、一人ひとりの輪郭が見えてきます。この見極め方は「安定」か「成長」か——学生の志向性を掴み、すれ違いを防ぐで詳しく整理しています。
面談で目立つ声2: SNSや口コミで「本当のところ」を確かめている
企業研究の話を聞くと、採用サイトや説明会だけで判断せず、SNSや口コミ、社員の発信から「実際のところどうなのか」を確かめている学生が少なくありません。会社の公式情報は「良いことしか書いていない」前提で受け取り、働く人の生の声や日常の雰囲気が見える情報を探しにいく行動は、面談でもよく語られます。企業側から見れば、取り繕った発信は見抜かれやすくなった、ということです。飾った魅力づけよりも、実際の働き方や職場の空気を正直に見せることが、結果的に信頼につながります。学生がどこで企業を知り、どう判断しているかはSNS世代の学生は、どこで企業を知り、どう判断するかで詳しく解説しています。
面談で目立つ声3: 不安や焦りを抱えながら、周りと比べて動いている
面談で就活の状況を聞くと、「周りが決まり始めて焦っている」「自分だけ動けていない気がする」という声が、時期を問わず聞かれます。SNSで他の学生の状況が見えやすいぶん、比較の機会が多く、不安が増幅されやすい環境にいるとも言えます。また、進路の意思決定に家族の納得が関わる話も面談ではよく出てきます。本人は良いと思っていても、身近な人に説明できるかを気にしている、という構図です。採用側にできるのは、この不安を急かして刈り取ることではありません。選考を急がせるより、疑問に丁寧に答え、本人と周囲が納得できる材料を渡すほうが、結果的に入社後のミスマッチも減らせます。
一般論と現場のずれ——「タイパ重視」「すぐ辞める」は、面談ではあまり聞かない
Z世代を語る記事では「タイパ(時間対効果)重視」「すぐ辞める」といった言葉がよく使われます。ただ、私たちの面談を振り返ると、学生自身が「タイパ」を口にする場面はほとんどありません。効率を意識する学生は確かにいますが、それは「限られた時間で納得して選びたい」という真剣さの表れで、手抜きの発想とは違うと感じます。「すぐ辞める世代」という括りも、面談で聞くのは「長く働ける会社を選びたいからこそ慎重になる」という声です。ラベルが独り歩きした状態で学生に接すると、見立てを外すだけでなく、「決めつけられた」という不信感を生みます。世代のラベルは、疑ってかかるくらいがちょうどよいと考えています。
採用コミュニケーションにどう活かすか——傾向は仮説、対話で確かめる
ここまでの傾向を実務に落とすなら、要点は三つです。第一に、傾向を「仮説」として持ち、目の前の学生に確かめること。「安定と成長、どちらも気になりますか」と開いた形で聞けば、決めつけずに志向を掴めます。第二に、情報の透明性を上げること。給与や働き方、職場の雰囲気を正直に開示する姿勢そのものが、確かめながら選びたい学生への何よりのメッセージになります。第三に、不安に寄り添う導線を用意すること。選考の連絡を早く丁寧にする、疑問に答える場を設ける、といった小さな設計が、焦りと比較の中にいる学生には大きな安心になります。どれも特別な投資ではなく、伝え方と姿勢の問題です。
よくある質問
<strong>Q. Z世代の就活生は、仕事選びで何を重視していますか?</strong><br>
A. 面談では、給与や働き方の柔軟性に加えて、職場の雰囲気や人間関係、成長できる環境への言及が目立ちます。ただし優先順位は一人ひとり異なるため、項目のリストより「その学生の順位」を対話で確かめることが大切です。
<strong>Q. 「Z世代は安定志向」というのは本当ですか?</strong><br>
A. 一面的です。面談では安定を求める声と、市場価値や挑戦を求める声の両方が聞かれ、「安定した基盤のうえで成長したい」と両方を語る学生も目立ちます。世代で括らず、言葉の中身を聞くほうが実務には役立ちます。
<strong>Q. Z世代の学生に響く採用コミュニケーションのポイントは?</strong><br>
A. 飾らない情報開示と、決めつけない対話です。公式情報の外で「本当のところ」を確かめる行動が広がっているため、良い面だけの訴求は信頼されにくくなっています。正直に見せ、疑問に丁寧に答える姿勢が響きます。
まとめ
- 世代の傾向は「出発点の仮説」であり、個人差のほうが大きい——決めつけないことが大前提
- 面談では「安定と成長を両方語る」「SNSや口コミで本当のところを確かめる」「不安や焦りを抱えて動く」という声が目立つ
- 「タイパ重視」「すぐ辞める」といったラベルは、面談の実感とはずれがある
- 実務の要点は、仮説を対話で確かめること・情報の透明性・不安に寄り添う設計の三つ
今の就活生を理解する近道は、世代論を覚えることではなく、一人の学生の話を丁寧に聞くことだと、私たちは面談のたびに感じます。ルビーインの逆求人型イベント『ウェルハンティング』も、企業と学生が1対1で向き合い、ラベルではなくお互いの中身を確かめ合う場として設計しています。次に学生と話すときは、「Z世代」という言葉をいったん脇に置いて、その人自身の言葉を聞いてみてください。
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