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働き方の「正解」は人それぞれ——多様な価値観を決めつけない組織のつくり方
「若手はこう考えているはず」「今どきの学生はこうだ」——採用の現場では、こうした決めつけが知らず知らずのうちに入り込みます。けれど実際に一人ひとりと向き合うと、働き方に求めるものは驚くほど多様です。成長を最優先する人もいれば、私生活との両立を大切にする人、誰かの役に立つ実感を求める人もいます。どれかが正しくて、どれかが劣っているわけではありません。本記事では、多様な価値観を決めつけずに尊重する組織づくりの視点を、実務の視点で整理します。
働き方の価値観に、優劣はない
まず前提として、成長重視も私生活重視も貢献重視も、どれが上ということはありません。それぞれの人が、自分にとって大切なものを軸に働いています。打ち合わせで採用の話を聞くと、企業側が無意識に「成長意欲の高い学生が良い」と一つの物差しで見てしまい、他の価値観を持つ人を過小評価してしまう例が見られます。物差しが一本しかないと、自社に合う多様な人材を取りこぼしてしまいます。
決めつけが、すれ違いを生む
「若手はとにかく成長したいはずだ」と決めつけて挑戦の機会ばかり用意しても、私生活との両立を重んじる人には響きません。逆に、成長を強く求める人に安定だけを約束しても物足りなく映ります。価値観の取り違えは、たいてい入社後のすれ違いとして表面化します。だからこそ、相手が何を大切にしているかを、思い込みで判断せず丁寧に確かめることが欠かせません。この見極めは、価値観のマッチングで入社後のミスマッチを防ぐことにも直結します。
「何を大切にしているか」を、そのまま聞く
価値観は、遠回しに探るより、本人に率直に尋ねるほうが正確に掴めます。「どんなときに働きがいを感じるか」「仕事と私生活のバランスをどう考えているか」を具体的に聞くと、その人の軸が言葉になって表れます。大切なのは、こちらが期待する答えへ誘導しないことです。どんな価値観が返ってきても否定せず、まず受け止める姿勢が、本音を引き出します。
多様な価値観が、組織を強くする
全員が同じ価値観の組織は、一見まとまって見えても、変化に弱くなりがちです。成長を牽引する人、着実に支える人、周囲を気遣う人——異なる軸を持つ人が混ざることで、組織はさまざまな状況に対応できるようになります。多様性を「まとまりにくさ」と捉えるのではなく、強さの源と捉えることが大切です。それぞれの価値観が活きる場を用意できる組織は、幅広い人材にとって働きやすい場になります。
制度より、日々の姿勢に表れる
価値観の尊重は、立派な制度をつくれば実現するものではありません。むしろ、日々のやりとりのなかに表れます。私生活を優先した選択を責めない、貢献を静かに支える人をきちんと認める、成長を求める人に機会を渡す。こうした一つひとつの態度が、「ここでは自分の価値観が受け入れられる」という安心につながります。制度と姿勢が噛み合ってはじめて、多様性は根づきます。私生活を大切にする姿勢については、私生活と仕事のバランスの実態も参考になります。
よくある質問
Q1. 多様な価値観を尊重すると、組織の一体感が薄れませんか?
A. 価値観の多様さと、目指す方向の共有は両立します。大切にするものが違っても、同じ目標に向かうことはできます。むしろ違いを認め合えるほうが、無理な同調が減り、健全な一体感が育ちます。
Q2. 成長意欲が高い学生を優先したくなります。問題ですか?
A. 成長意欲を評価すること自体は自然です。ただし、それだけを唯一の物差しにすると、着実さや協調性といった別の強みを持つ人を見落とします。複数の軸で見ることをおすすめします。
Q3. 価値観は面談の短い時間で見極められますか?
A. すべてを見極めるのは難しいですが、「何を大切にしているか」を率直に聞くだけでも軸の輪郭は見えてきます。決めつけずに問いを重ねることが、限られた時間での精度を高めます。
まとめ
- 働き方の価値観に優劣はなく、どれも尊重されるべきもの
- 決めつけは、入社後のすれ違いを生む
- 「何を大切にしているか」を誘導せず率直に聞く
- 多様な価値観が混ざることが、組織の強さになる
学生が働き方に求めるものは、一人ひとり違います。その違いを「正解・不正解」で裁かず、そのまま受け止めることが、幅広い人材にとって働きやすい組織をつくります。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、学生一人ひとりの価値観に1対1でじっくり耳を傾け、企業との相性を丁寧に見極める場づくりに伴走しています。まずは次の面談で、「何を大切にして働きたいか」を、先入観を置いて聞いてみてください。
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