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幸せに働くことは、成果にもつながる——ただし、順番を取り違えない
結論から言えば、幸せに働くことと成果を出すことは、対立するものではなく、むしろ支え合う関係にあります。「つらさに耐えた分だけ成長する」という考え方は根強くありますが、私たちルビーインが年間5,000件を超える面談で聞く学生の声にも、「無理をして続けられなくなるより、納得して長く働きたい」という願いがにじみます。本記事では、幸福と生産性の関係を、現場の声とともに整理します。ただし、以下は効果を保証するものではありません。
「我慢して働くほど成果が出る」とは限らない
打ち合わせでも「厳しい環境で鍛えたほうが伸びるのでは」という声を聞きます。負荷が成長につながる面はあります。けれど、消耗しきってしまえば、力は続きません。面談では、疲弊して早期離職に至った経験を語る人もいます。我慢の量と成果は、単純には比例しないのです。むしろ、心身が削られた状態では、集中も判断も鈍ります。頑張りが空回りしてしまう前に、続けられる働き方かどうかを見直す視点が要ります。
幸福と成果は、つながり得る
近年の幸福研究では、前向きな心理状態が、意欲や粘り強さ、周囲との協力に良い影響を与え得ると議論されています。仕事に没頭できる状態が、成長実感につながることもあります。若手が「伸びている」と感じる瞬間については、若手が『伸びている』と感じるフローの状態も参考になります。幸せは、成果を遠ざけるどころか、後押しし得るものです。
幸せの4つの因子から、働き方を見直す
幸福学を研究する前野隆司は、幸せを構成する要素を4つの因子——「やってみよう(自己実現と成長)」「ありがとう(つながりと感謝)」「なんとかなる(前向きと楽観)」「ありのままに(独立と自分らしさ)」——として整理しました。これは効果を保証する公式ではありませんが、職場の環境を見直す補助線になります。働く幸せを整える視点は、働く幸せを整える4つの視点でも掘り下げられます。
順番を取り違えない——幸福は成果の”手段”ではない
ここで大切なのは、順番です。「成果のために幸せにさせる」と手段にしてしまうと、かえって空回りします。本人が納得して働ける状態が先にあり、その結果として成果がついてくる——この順序を取り違えないことが肝心です。幸福は、成果を出させるための道具ではありません。道具にした瞬間、若手はそれを敏感に察します。「成果のために機嫌をとられている」と感じれば、かえって信頼は遠のきます。
採用の段階で、幸せに働ける相性を見る
幸せに働けるかどうかは、本人と環境の相性に大きく左右されます。だからこそ、採用の段階で、何を大切にしたいのかを一緒に言葉にしておくことが役立ちます。出会いの時点で相性を丁寧に見ることが、入社後に無理なく働ける土台になります。何にやりがいを感じ、どんな環境なら力を出せるのか。ここがかみ合っていれば、入社後に「こんなはずではなかった」というすれ違いを減らせます。相性を丁寧に見ることは、学生にとっても企業にとっても、遠回りに見えて近道です。
よくある質問
Q1. 幸せに働けば、必ず成果が上がりますか?
A. そうとは言い切れません。幸福と成果はつながり得るという議論はありますが、環境や個人差の影響も大きく、効果を保証するものではありません。あくまで、成果を支え得る一つの土台と捉えるのが適切です。
Q2. 「楽をさせる」ことと、混同しませんか?
A. 混同しやすい点です。ここでいう幸せは、負荷をなくすことではなく、納得して打ち込める状態を指します。挑戦や成長の手応えも、幸せの大切な要素に含まれます。
Q3. 採用の場で、幸せに働ける相性は見えますか?
A. 完全には測れませんが、手がかりはあります。何にやりがいを感じ、どんな環境で力が出るのかを対話で確かめておくと、入社後のすれ違いを減らす助けになります。
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