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採用KPIの立て方——何を測れば改善につながるか

応募数は集まっているのに、なぜか採用がうまくいかない。逆に、応募は少ないのに着実に決まっていく。この差を生むのが、「何を測っているか」です。採用のKPIを応募数だけで見ていると、どこに問題があるのかが見えません。大切なのは、打ち手に結びつく指標を選び、段階ごとに数字を追うことです。本記事では、改善につながる採用KPIの立て方を、実務目線で整理します。

なぜ、応募数だけでは改善できないのか

応募数は分かりやすい指標ですが、それだけを追っても打ち手にはつながりません。応募が多くても、説明会に来ない、選考の途中で離脱する、内定を辞退する——どこかで漏れていれば、最終的な採用にはたどり着きません。打ち合わせで採用担当者の話を聞くと、「入口の数は追っているが、その先の各段階を測っていない」というケースが目立ちます。数字は、全体の総量ではなく、どこで人が減っているかを見るために使うと、改善の糸口になります。

段階ごとの「歩留まり」を、どう見るか

採用は、接点・説明会・選考・内定と、いくつもの段階を経て進みます。各段階でどれだけの学生が次に進んだかを見るのが「歩留まり」です。説明会から選考への歩留まりを段階ごとに把握すると、全体をぼんやり眺めるより、どこが弱いかがはっきりします。たとえば説明会には来るのに選考へ進まないなら、説明会の中身に課題があるのかもしれません。歩留まりは、次に手を入れるべき場所を教えてくれます。

接触の「質」は、どんな指標で測れるか

数だけでなく、接点の質も指標になります。たとえばスカウトを送っているなら、スカウトの返信率は、メッセージが学生に届いているかを映します。返信率が低ければ、送る相手か文面に見直しの余地があります。説明会の予約に対する参加率も、案内やリマインドの効き具合を測る手がかりです。質の指標は、「数を増やす」以外の打ち手を見つけるために役立ちます。

辞退理由は、なぜ測る価値があるのか

見落とされがちですが、辞退した学生の理由も貴重な指標です。なぜ選考を離れたのか、なぜ内定を辞退したのかを記録していくと、自社の弱点が浮かびます。他社と比べて連絡が遅かったのか、条件面か、志望動機の醸成が足りなかったのか。一件ずつは印象論でも、積み重ねると傾向が見えてきます。辞退理由は、「次にどこを直すか」を決める材料になります。

KPIを、どう運用に落とすか

指標は、決めて終わりでは意味がありません。誰が・いつ・どの数字を見て、何を判断するかまで決めて、はじめて運用になります。数を追いすぎると疲れるので、まずは各段階の歩留まりと、辞退理由の二つに絞るのが現実的です。少人数の体制なら、簡単な表で段階ごとの人数を追うだけでも十分に始められます。大切なのは、数字を眺めることではなく、数字を見て次の一手を変えることです。

よくある質問

Q1. まず何から測り始めればよいですか?
A. 各段階の歩留まりから始めるのがおすすめです。接点・説明会・選考・内定と、どの段階で人が減っているかが分かれば、最初に手を入れる場所が見えてきます。指標を一度に増やしすぎないことがコツです。

Q2. 少人数で、細かい数字を追う余裕がありません。
A. 高度な集計は不要です。段階ごとの人数と、辞退した学生の理由を簡単に記録するだけでも、傾向はつかめます。まずは表一枚から始め、続けられる範囲で広げていくとよいでしょう。

Q3. KPIを設定すれば、採用は改善しますか?
A. 指標を持つだけでは変わりません。数字を見て打ち手を変えて、はじめて改善につながります。KPIは目的ではなく、次の一手を決めるための道具として使うことが大切です。

まとめ

  • 応募数だけでは、どこで人が減っているかが見えず、打ち手につながらない
  • 段階ごとの歩留まり・接触の質・辞退理由を測ると、直すべき場所が浮かぶ
  • 指標は絞って運用し、数字を見て一手を変えることではじめて意味を持つ

採用の数字は、成績表ではなく、次の打ち手を教えてくれる地図です。どこで学生とすれ違っているかが見えれば、限られた資源をどこに向けるかも決まります。私たちルビーインは、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、学生と企業が1対1で出会う場を通じて、各段階での丁寧なつながりづくりに伴走しています。まずは自社の採用を段階に分け、どこで人が減っているかを一度書き出してみてください。

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