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面接で避けたい質問——公正な選考のために、何をどう聞くか
面接では、応募者の人となりを知ろうとするあまり、本来聞くべきでない領域に踏み込んでしまうことがあります。悪気はなくても、配慮を欠いた質問は、応募者を傷つけ、公正な選考を損ないます。大切なのは、その仕事に必要な適性・能力に関することを聞く、という原則に立ち返ることです。本記事では、面接で避けたい質問と、代わりに何をどう聞くかを、公正な選考の観点から整理します。
選考は、「仕事に必要なこと」で判断する
公正な選考の基本は、採否を、その仕事に就くための適性と能力によって判断することにあります。本人の努力では変えられない事柄や、仕事と関係のない私的な領域を採否の材料にすべきではありません。打ち合わせで採用担当者の話を聞くと、雑談のつもりで踏み込んでしまう例は少なくありません。まずは「この質問は、仕事の適性を知るために必要か」を自問する習慣が、面接の土台になります。
避けたいのは、本人に変えられない領域
配慮を要するのは、本人の意思では選べない事柄です。本籍や出身地、家族の状況や職業、生い立ちといった領域は、仕事の適性とは無関係であり、質問そのものを避けるのが原則です。こうした事柄は、聞かれた側に「それが評価されるのか」という不安を与えます。たとえ悪気がなくても、応募者にとっては大きな負担になりえます。仕事と結びつかない出自の話は、面接の場に持ち込まないよう心がけましょう。
思想・信条など、内心の自由に関わる領域
支持する考え方や信条、価値観の根っこに関わる領域も、慎重に扱うべきです。これらは一人ひとりの内心の自由に属するものであり、採否の判断材料にはなじみません。仕事観や大切にしていることを聞くこと自体は問題ありませんが、それが特定の信条を探るものになっていないか、注意が必要です。応募者が安心して自分を語れるよう、内心に踏み込みすぎない線引きを意識しましょう。
代わりに聞くべきは、「これまでの行動と、これから」
避けるべき領域を外しても、応募者を深く知ることは十分にできます。有効なのは、これまでどんな場面でどう行動してきたか、その仕事で何をしたいかを尋ねることです。過去の具体的な経験を掘り下げれば、その人の考え方や強みが自然に見えてきます。こうした問いをあらかじめ用意しておくことは、構造化面接の質問を設計する取り組みと重なり、踏み込みすぎを防ぐ助けにもなります。
面接官の間で、基準を揃えておく
避けたい質問への配慮は、面接官によってばらつきがちです。ある面接官は無意識に踏み込み、別の面接官は慎重に避ける、という状態では、応募者が受ける印象も、選考の公正さも揺らぎます。事前に「どの領域は聞かない」「代わりに何を聞く」を共有し、面接官の間で基準を揃えておくことが大切です。これは面接官による評価のばらつきをなくす取り組みの一部でもあります。
よくある質問
Q1. 雑談のなかで、つい家族の話などに触れてしまいます。
A. 場を和ませたい気持ちは自然ですが、私的な領域は避けるのが原則です。趣味や学生時代の取り組みなど、仕事の適性につながる話題で場を和ませるよう切り替えてみてください。
Q2. 応募者の価値観を知りたいのですが、どう聞けばよいですか?
A. 信条そのものを尋ねるのではなく、仕事で大切にしたいことや、過去の行動の理由を聞くのが有効です。行動を掘り下げれば、価値観は自然と見えてきます。
Q3. 配慮すべき領域を、どうやって面接官全員に共有すればよいですか?
A. 避けたい質問と、代わりに聞く質問をあらかじめ言葉にして共有するのが有効です。面接前に基準をすり合わせておけば、無意識の踏み込みを防ぎやすくなります。
まとめ
- 選考は、仕事に必要な適性と能力で判断するのが原則
- 本籍・家族・生い立ちなど、本人に変えられない領域は避ける
- 思想・信条など、内心の自由に関わる領域も慎重に扱う
- 代わりに、過去の行動と今後の意欲を掘り下げて聞く
- 面接官の間で、聞かない領域と聞く質問の基準を揃えておく
面接での配慮は、応募者を守るだけでなく、会社への信頼にもつながります。仕事に必要なことを丁寧に聞く姿勢が、公正で気持ちのよい選考をつくります。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、企業と学生が1対1で、互いを尊重しながら深く理解し合える場づくりに伴走しています。まずは、いつもの面接の質問を、「これは仕事の適性を知るために必要か」という視点で見直してみてください。
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