BLOG ブログ

「見極める質問」をどう設計するか——場当たり面接から抜け出す

同じ学生を面接しても、面接官によって評価が分かれる——そんな経験はないでしょうか。原因の多くは、質問がその場の思いつきに委ねられていることにあります。何を聞くかが定まっていなければ、判断の基準もばらつきます。本記事では、場当たりの面接から抜け出し、「見極める質問」を設計するための考え方を、実務の視点で整理します。

なぜ、場当たりの面接は見極めを誤るのか

質問がその場任せだと、面接官ごとに聞くことが変わり、同じ物差しで学生を比べられません。印象の良し悪しや会話の盛り上がりに引きずられ、本当に見たい部分を見落とすこともあります。打ち合わせで採用担当者の話を聞くと、「面接官によって評価がぶれる」「何を基準に通したのか説明できない」といった悩みは少なくありません。まず、質問を設計することが、見極めの精度を上げる第一歩です。

あらかじめ「何を見るか」を決めておく

構造化面接とは、聞くことと評価の観点をあらかじめ決めておく進め方です。全員に同じ軸で質問すれば、学生を同じ物差しで比べられます。自由な会話を一切しないという意味ではありません。核となる質問と評価の観点を共通化したうえで、対話の余白を残すイメージです。土台が揃うだけで、評価のぶれは大きく減ります。

「意見」ではなく「行動」を聞く

「あなたの強みは何ですか」と聞けば、多くの学生は準備した答えを返します。見極めに有効なのは、意見や自己評価ではなく、過去の具体的な行動を聞くことです。「困難な状況で、実際にどう動いたか」「意見が対立したとき、何をしたか」。行動を尋ねると、建前ではなく、その人の実際の振る舞いが見えてきます。学生の「成長したい」という言葉の中身も、学生の「成長したい」の正体を解像度高く捉える視点で、行動から確かめられます。

深掘りには、型がある

一つの答えで終わらせず、深掘りすることで人物像が立体的になります。有効なのは、「状況→行動→結果→振り返り」という型です。どんな状況で、自分が何をして、どうなり、そこから何を学んだか。この順に追うと、話を盛った部分と本当の経験が自然と分かれます。同じ型を全員に使えば、比較もしやすくなります。短い時間で深く聞く工夫は、30分の面談を設計する考え方とも重なります。

面接官どうしで、基準をすり合わせる

質問を設計しても、評価する人の目線がずれていては意味がありません。面接の前後で、「この観点はどう評価するか」を面接官どうしで話し合っておくことが大切です。良し悪しの判断がそろうほど、誰が面接しても近い結論にたどり着けます。設計と目線合わせは、いつも一組で考えたいところです。

よくある質問

Q1. 構造化すると、会話が硬くなりませんか?
A. 核となる質問と観点を決めるだけで、対話の余白は残せます。土台がそろうことで、むしろ安心して深い会話に踏み込めます。

Q2. 行動を聞いても、学生が話を盛っていたら?
A. 「状況→行動→結果→振り返り」と深掘りすると、盛った部分と実体験は自然と分かれます。具体を重ねて尋ねることが有効です。

Q3. 面接官が少なく、目線合わせの時間が取れません。
A. 短時間でも、評価の観点を一つか二つ共有するだけで効果があります。全員が「まず何を見るか」を揃えるだけで、ぶれは減ります。

まとめ

  • 場当たりの質問は、評価のぶれと見落としを生む
  • 何を見るかを決め、意見でなく行動を、型に沿って深掘りする
  • 面接官どうしで評価の目線をすり合わせる

見極める質問は、才能ではなく設計でつくれます。準備した分だけ、面接は正確になります。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、学生一人ひとりと1対1でじっくり向き合い、行動から人物像を掴む対話を大切にしています。まずは次の面接で、「実際にどう動いたか」を一つ、聞いてみてください。見えてくるものが、変わるはずです。