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体育会系だけが活躍じゃない——多様なタイプを、行動で見極める

「うちで活躍するのは、やっぱり体育会系だ」——採用の現場で、よく耳にする言葉です。実際、明るさやストレス耐性、協調性を持つ学生が成果を出す場面は多く、そのイメージには一理あります。けれど、”体育会系”という枠だけで学生を見ると、同じ強みを別の形で持った人材を取りこぼしてしまいます。本記事では、属性ではなく行動で見極め、多様なタイプに出会うための考え方を、実務の視点で整理します。

「活躍するタイプ」は、ひとつではない

打ち合わせで採用担当者の話を聞くと、活躍している社員として体育会系を挙げる企業は多いものです。一方で、「静かだが粘り強い人が伸びた」「いろいろな経験をしてきた人が活躍している」という声も同じくらい聞かれます。つまり、活躍のタイプは一つではありません。明るく前に出る人だけでなく、地道にやり切る人、周りを支える人、コツコツ考える人——強みの表れ方は多様です。一つの型だけを探すと、出会えるはずの人材を狭めてしまいます。

「体育会系」という言葉の中身を、ほどく

そもそも「体育会系がいい」と言うとき、本当に求めているのは何でしょうか。多くの場合、それは部活動そのものではなく、「最後までやり切る力」「打たれ強さ」「チームで動ける協調性」といった行動特性です。だとすれば、見るべきはその行動特性であって、部活動の経験の有無ではありません。同じ強みは、アルバイトでも、学業でも、誰かを支えた経験でも育ちます。言葉の中身をほどくと、見極めの網はぐっと広がります。

見極め方1:属性ではなく、エピソードを聞く

「運動部でしたか」ではなく、「困難をどう乗り越えたか」「チームで何かを成し遂げた経験は」と行動を尋ねる。すると、部活動でなくても、粘り強さや協調性を発揮してきた学生が見えてきます。属性でふるいにかけるのをやめ、行動のエピソードで判断する。それだけで、多様なタイプの強みを拾えるようになります。

見極め方2:自社で活躍している人の「共通行動」を洗い出す

見極めの精度を上げるには、いま自社で活躍している社員に共通する”行動”を洗い出すことです。体育会系という肩書きではなく、「粘り強い」「素直に人の話を受け止める」「泥臭く行動できる」といった具体的な行動で共通点を捉える。この共通行動をものさしにすれば、部活動の有無に関わらず、活躍しそうな学生を見極められます。これは価値観のマッチングで入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

見極め方3:一つの型に絞りすぎない

一つのタイプだけを採り続けると、組織は似た人ばかりになります。それは一見まとまりが良く見えても、多様な視点が生まれにくくなります。前に出る人も、支える人も、考える人もいるからこそ、チームは強くなります。志向性が「安定」か「成長」かを掴むのと同じで、タイプの違いを”優劣”ではなく”役割の多様さ”として捉える視点が有効です。

見極めの落とし穴:第一印象に引っ張られない

明るくハキハキした学生は、面接で好印象を残しやすいものです。しかし、それは”面接がうまい”だけかもしれません。逆に、口数は少ないが芯のある学生を、印象だけで低く見てしまうこともあります。第一印象に引っ張られず、行動のエピソードで判断する姿勢が、取りこぼしを防ぎます。

よくある質問

Q1. 体育会系を採用するのは、間違いなのですか?
A. 間違いではありません。求める行動特性を持つ学生が多いのも事実です。問題は、”体育会系という属性”だけで判断し、他のタイプを見ないことです。属性ではなく行動で見る、という一手間が大切です。

Q2. 行動で見極めると、選考の負担が増えませんか?
A. 質問を「属性を確認する」から「行動を聞く」に変えるだけなので、負担は大きく変わりません。むしろ、ふるい落としの基準が明確になり、判断がぶれにくくなります。

Q3. 静かなタイプは、営業などで活躍できますか?
A. できます。前に出る力だけが成果の条件ではありません。相手の話をよく聞き、信頼を積む力で成果を出す人もいます。役割や強みの表れ方は多様だと捉えることが大切です。

まとめ

  • 活躍するタイプは一つではなく、強みの表れ方は多様
  • 「体育会系がいい」の中身は、部活動ではなく行動特性であることが多い
  • 属性ではなくエピソードで聞き、活躍者の共通行動をものさしにし、一つの型に絞りすぎないことで、多様な人材に出会える

「うちで活躍するのは体育会系」という実感には、確かに根拠があります。けれど、その強みは部活動の外にも育っています。属性の枠を一度外し、行動で見極めるだけで、出会える学生の幅は大きく広がります。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、学生一人ひとりの経験と行動をじっくり聞き、肩書きでは見えない強みに出会う場づくりに伴走しています。まずは次の面談で、属性を確認する質問を、行動を聞く質問に変えてみてください。