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人材紹介に頼りすぎない採用——採用単価を下げる母集団の作り方
「人材紹介は確実に会えるけれど、採用単価が高い」——新卒採用に取り組む企業の多くが、このジレンマを抱えています。紹介は成果報酬で母集団を用意してくれる一方、一人あたりのコストは大きくなりがちです。紹介だけに頼るほど、採用費は膨らんでいきます。本記事では、人材紹介に頼りすぎず、自社で母集団を作りながら採用単価を下げていく考え方を、実務の視点で整理します。
なぜ、紹介に頼るほど単価が上がるのか
人材紹介は、母集団形成の手間を外部に任せられる便利な手段です。だからこそ、社内に採用の接点が育たないまま、紹介の比率が上がっていきます。打ち合わせで採用担当者の話を聞くと、「紹介がメインだが、採用費を抑えたい」「思ったより紹介に費用がかかってしまった」という声は少なくありません。紹介は成果が読みやすい反面、一人採るごとに費用が発生し続けます。自社の接点が細いほど、この構造から抜け出しにくくなります。
頼りすぎのサイン
次のような状態が続いていたら、紹介への依存が進んでいるサインです。自社サイトや媒体からの応募がほとんどない。学生と最初に出会う場が、いつも紹介経由になっている。採用計画を立てるとき、紹介の枠を前提に考えている。どれも悪いことではありませんが、紹介が”唯一の入り口”になっていると、単価は下がりにくく、外部要因に採用が左右されやすくなります。
単価を下げる考え方1:自社の接点を、少しずつ育てる
いきなり紹介をゼロにする必要はありません。紹介で採用を回しながら、並行して自社の接点を育てていくのが現実的です。自社サイトの採用ページを充実させる、スカウトの返信率を上げる、イベントで直接出会う——こうした接点は、育つほど一人あたりのコストが下がっていきます。最初は手間がかかりますが、積み上がれば紹介の比率を無理なく減らせます。
単価を下げる考え方2:直接出会える場に、投資する
学生と直接出会える場は、紹介と違って”採用できた人数で費用が跳ね上がる”構造ではありません。イベントや説明会、スカウトは、母集団を自社の資産として蓄えられます。特に、一度に多くの学生と会えて、その後の関係も自社で持てる場は、単価を下げる効果が大きいものです。紹介の確実さと、直接接点の低単価を組み合わせる発想が有効です。
単価を下げる考え方3:ターゲットを絞り、取りこぼさない
単価は、採れた人数だけでなく、取りこぼしの少なさでも決まります。せっかく出会えた学生を選考の途中で失えば、その分だけ一人あたりのコストは上がります。ターゲットを絞って質の高い母集団を集めることと、出会った学生を丁寧につなぐことは、そのまま単価改善につながります。数を追うより、縁のできた一人を大切にするほうが、結果的に安く採れます。
単価を下げる考え方4:定着まで含めて「単価」を捉える
見落とされがちですが、早期に辞めてしまえば、採用にかけた費用は回収できません。安く採れても定着しなければ、実質的な単価は上がります。逆に、価値観の合う学生を丁寧に採り、長く活躍してもらえれば、一人あたりのコストは下がっていきます。入り口の単価だけでなく、入社後まで含めて費用を捉える視点が欠かせません。
よくある質問
Q1. 人材紹介は、使わないほうがいいのですか?
A. そうではありません。確実に会える手段として、紹介には価値があります。問題は”それだけ”に頼ることです。紹介を使いながら自社の接点を育て、比率を調整していくのが現実的です。
Q2. 自社の接点を育てるには、時間がかかりませんか?
A. かかります。だからこそ、紹介で採用を回しながら並行して始めるのが安全です。すぐに紹介を減らすのではなく、接点が育った分だけ少しずつ置き換えていく発想が有効です。
Q3. 少人数の採用チームでも、両立できますか?
A. 両立できます。手を広げすぎず、まずは一つの直接接点を育てることから始めれば、無理なく回せます。工数をかけすぎない運用設計が鍵になります。
まとめ
- 紹介は確実だが、頼るほど採用単価は膨らみ、外部要因に左右されやすくなる
- いきなりゼロにせず、紹介を使いながら自社の接点を育てるのが現実的
- 直接出会える場への投資、ターゲットを絞った取りこぼしの防止、定着まで含めた単価の捉え方が、コストを下げる
採用単価は、一つの手段の値段ではなく、母集団の作り方全体で決まります。紹介の確実さを生かしながら、自社で学生と出会える場を少しずつ育てていく。その積み重ねが、単価と、外部への依存の両方を下げていきます。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、企業が学生と直接出会い、その後の関係も自社で育てられる母集団形成に伴走しています。まずは、紹介以外の接点を一つ、育て始めてみてください。
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