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自社の魅力を言葉にする——採用担当者の「訴求力」の磨き方

「自社の魅力を、うまく伝えられている自信がない」——打ち合わせで採用担当者と話していると、この悩みは本当によく聞かれます。学生に選ばれるには、自社の魅力を”相手に届く言葉”で語る力、いわば「訴求力」が欠かせません。そして多くの企業にとって、魅力が”ない”のではなく、魅力を”言葉にできていない”ことがボトルネックになっています。本記事では、採用担当者の訴求力をどう磨くかを、実務の視点で整理します。

訴求力とは、「魅力を、相手に届く言葉で語る力」

訴求力というと、話術やプレゼンの上手さをイメージするかもしれません。しかし本質は、自社の魅力を、目の前の学生に届く言葉で語れるかどうかです。どれだけ良い会社でも、その良さが言語化されていなければ、学生には伝わりません。魅力は”あるか”ではなく、”言葉にできているか”で、伝わり方が決まります。

よくある症状1:他社との「違い」を語れない

訴求力に悩む企業の多くが、「他社との差別化をうまく説明できない」と話します。「会社の強み」「他社との違い」「企業理念」——これらを担当者が自分の言葉で語れないと、学生を引っ張ることができません。特に、採用担当が代わったばかりだったり、複数いてメッセージがそろっていなかったりすると、この課題は深刻になります。

よくある症状2:「最初の接点」で、惹きつけられない

もう一つの症状が、ファーストコンタクトでの魅力づけ不足です。最初の接点で興味を持ってもらえないと、その後どれだけ良い選考を用意しても、学生は離れていきます。「エントリーは多いのに、その後につながらない」——その裏には、最初の一手で魅力を伝えきれていない、という課題が隠れていることが少なくありません。

磨き方1:自社の「らしさ」を棚卸しして、言葉にする

訴求力の土台は、自社の魅力の言語化です。事業の面白さ、任される裁量、一緒に働く人、独自の制度やキャリア——自社の”らしさ”を書き出し、「なぜうちで働くのか」を言葉にしておく。自社を語れる状態をつくることは、あらゆる訴求の出発点です。担当者全員が同じ言葉で語れると、誰が対応しても魅力が伝わります。

磨き方2:「事業」だけでなく、「人とカルチャー」まで語る

魅力づけというと事業内容に偏りがちですが、学生が惹かれるのは、しばしば”そこで働く人”や”職場の空気”です。事業の説明に加えて、どんな人が、どんな雰囲気で、何にやりがいを感じて働いているか——ここまで語れると、魅力は立体的になります。魅力の届け方を設計するうえで、人とカルチャーは欠かせない要素です。

磨き方3:ターゲットに合わせて、刺さる切り口を選ぶ

同じ魅力でも、誰に語るかで刺さり方は変わります。成長を求める学生には成長機会を、安心を求める学生には働きやすさを——万人向けに総花的に語るより、その学生に響く一点を選んで伝えるほうが、深く刺さります。「リモートを好む層に、その訴求が刺さっていなかった」という失敗も、切り口のズレから起こります。

磨き方4:若手社員の「リアルな声」を借りる

採用担当者一人で語るより、現場の若手社員の言葉のほうが、ずっとリアルに響くことがあります。「なぜこの会社を選んだか」「働いてみてどうか」——等身大の声は、どんな立派な資料よりも説得力を持ちます。実際、「若手社員と一緒にイベントに出たい」と考える企業も少なくありません。若手を巻き込んで語る場をつくることは、訴求力を一気に高める近道です。

磨き方5:「なぜ自分はここにいるのか」を、自分の言葉で語る

訴求力のある採用担当者に共通するのは、「自分がなぜこの会社にいるのか」を自分の言葉で語れることです。借り物の言葉ではなく、自分自身が感じている魅力を話すと、それは学生に伝わっていきます。まず自分が、自社の魅力を心から語れるか——そこが訴求力の源泉になります。

注意:誇張は、かえって信頼を損なう

最後に大切なのは、実態以上に「盛らない」ことです。魅力づけと誇張は違います。実態と違う話は、入社後のミスマッチや早期離職につながり、かえって信頼を損ないます。等身大の、正直な魅力こそが、長く効く訴求になります。

よくある質問

Q1. 特別な強みがない会社は、訴求のしようがないのでは?
A. そんなことはありません。「特別な強み」でなくても、任される範囲、働く人、日々の仕事のやりがいなど、語れる魅力はきっとあります。大切なのは、それを見つけて言葉にすることです。

Q2. 訴求力は、才能ですか? 磨けますか?
A. 磨けます。話術の問題ではなく、自社の魅力を棚卸しして言語化し、相手に合わせて伝える”準備”の問題だからです。準備を重ねるほど、誰でも訴求力は高まります。

Q3. どんな場だと、訴求力を発揮しやすいですか?
A. 1対1でじっくり話せる場です。大人数への一方通行では魅力は埋もれますが、一人ひとりと対話できる場なら、その学生に合わせて魅力を伝えきれます。

まとめ

  • 訴求力とは「自社の魅力を、相手に届く言葉で語る力」。魅力は”あるか”より”言葉にできているか”
  • 差別化を語れない・最初の接点で惹きつけられない、が典型的な症状
  • 自社のらしさを言語化し、人とカルチャーまで語り、ターゲットに合わせ、若手の声を借り、自分の言葉で語る——そして誇張しないことが訴求力を磨く

自社の魅力は、きっとすでにあります。足りないのは、それを言葉にする準備だけかもしれません。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、企業が自社の魅力を学生に伝えきる、1対1の対話の場づくりに伴走しています。まずは「なぜうちで働くのか」を、飾らない自分の言葉で書き出すところから始めてみてください。その一枚が、訴求力のいちばんの土台になります。

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