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リモートを望む学生と、出社文化の会社——すれ違いの埋め方

「できればリモートで働きたい」——そう考える学生は、確実に増えています。一方で、出社を前提に事業を回している会社も多く、ここに希望のずれが生まれます。このずれは、隠したり取り繕ったりするほど、入社後にこじれます。本記事では、リモートを望む学生と出社文化の会社が、すれ違いを埋めて出会うための向き合い方を、実務の視点で整理します。

希望のずれは、隠すほどこじれる

採用担当者の話を聞くと、「参加してくる学生はリモートを好む層が多いのに、自社にはリモート勤務がなく、訴求が刺さらない」という悩みが聞かれます。ここで、ずれを隠したまま選考を進めると、入社後に「話が違う」となり、早期の離職につながりかねません。働き方の希望は、価値観に直結します。だからこそ、ごまかさずに向き合うことが、結果的にお互いを守ります。

まず、なぜリモートを望むのかを聞く

「リモート希望」と一口に言っても、その理由はさまざまです。通勤の負担を避けたいのか、自分のペースで集中したいのか、住む場所の自由がほしいのか。理由がわかれば、出社文化の会社でも応えられる部分が見えてきます。たとえば、集中できる環境が目的なら、静かな執務スペースや柔軟な働き方で近づけるかもしれません。「リモートかどうか」の二択で終わらせず、背景にある願いを聞くことが出発点です。

埋め方1:出社の「意味」を、正直に語る

出社を求めるなら、「なぜ出社なのか」を正直に語ることが大切です。対面だからこそ生まれる学びや、人とのつながり、若手が先輩の仕事を間近で見られる価値——出社に意味があるなら、それを具体的に伝えます。ルールとして押しつけるのではなく、意味を語る。それができれば、リモート志向の学生も納得しやすくなります。意味の伴わない「とにかく出社」は、いちばん響きません。

埋め方2:柔軟にできる部分を、具体的に示す

フルリモートは無理でも、柔軟にできる部分はあるはずです。時差出勤、状況に応じた在宅、休みの取りやすさ——完全な希望に応えられなくても、歩み寄れる点を具体的に示すと、学生の受け止めは変わります。学生が語る”幸せに働く”の条件を踏まえると、大切なのは「フルリモートか否か」より、「自分の生活を尊重してもらえそうか」という安心感です。

埋め方3:合わない場合は、無理に引き止めない

正直に伝えた結果、どうしても働き方が合わない学生もいます。その場合、無理に引き止めるのは得策ではありません。入社後にすれ違うより、選考の段階でお互いに確かめ合えたほうが、双方にとって健全です。これは価値観のマッチングで入社後のミスマッチを防ぐことそのものです。合わない学生を見送る勇気も、良い採用の一部です。

「リモートがない」ことを、弱みにしない

リモート勤務がないことを、後ろめたく感じる必要はありません。出社には出社の価値があり、それを求める学生も一定数います。大切なのは、リモートの有無を隠すのではなく、自社の働き方を堂々と、しかし正直に伝えることです。取り繕わない姿勢そのものが、信頼につながります。

よくある質問

Q1. リモートがないと、応募が集まりませんか?
A. リモート志向の学生には届きにくくなりますが、出社の価値を求める学生や、働き方以外を重視する学生には十分に響きます。ターゲットを見極め、正直に伝えることが大切です。

Q2. 「将来的にはリモートも検討」と言ってもいいですか?
A. 実際に検討しているなら伝えて構いません。ただし、実現の見込みがないのに期待させるのは避けましょう。守れない約束は、入社後の不信につながります。

Q3. 出社の意味を、うまく言葉にできません。
A. まずは、対面だからこそ起きている良いこと——若手が学びやすい、相談しやすい、一体感がある——を社内で拾い集めてみてください。実感のある具体例が、いちばん説得力を持ちます。

まとめ

  • 働き方の希望のずれは、隠すほど入社後にこじれる
  • 「リモート希望」の背景にある願いを聞くと、応えられる部分が見える
  • 出社の意味を正直に語り、柔軟にできる部分を具体的に示し、合わなければ無理に引き止めない——この姿勢がすれ違いを埋める

働き方は、これからの学生にとって大切な選択軸です。リモートの有無を取り繕うのではなく、自社の働き方を正直に、意味とともに伝える。それができれば、たとえフルリモートでなくても、価値観の合う学生と出会えます。私たちルビーインも、逆求人型イベント『ウェルハンティング』で、働き方を含めた価値観をお互いに開示し、納得して出会える場づくりに伴走しています。まずは、出社に込めた意味を言葉にするところから始めてみてください。