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「人の役に立ちたい」学生への魅力の伝え方——採用担当者の4つの切り口
「人の役に立つ仕事がしたいです」——就活の軸として、これほど多く語られる言葉はありません。誰かを支えたい、社会に貢献したい。そんな利他的な思いを持つ学生は、年々増えているように感じます。ただ、採用担当者が「うちも社会に貢献しています」と返すだけでは、その思いには届きません。学生が本当に知りたいのは、”誰の、どんな役に立っているのか”という手触りだからです。本記事では、私たちルビーインが『ウェルハンティング』の面談で出会う”人の役に立ちたい学生”のリアルと、その思いに響く伝え方を整理します。
「人の役に立ちたい」は、最も多い動機の一つ
面談で就活軸を尋ねると、「誰かの役に立ちたい」「社会に貢献したい」という言葉が驚くほど頻繁に返ってきます。人に感謝されることにやりがいを感じる、困っている人を支えたい——こうした利他的な動機は、業界や偏差値帯を問わず広く見られます。給与や知名度よりも、この”貢献実感”を軸に据える学生は少なくありません。
その思いは、多くが「原体験」に根ざしている
「人の役に立ちたい」という思いは、抽象的な理想ではなく、その学生自身の経験から生まれていることがよくあります。過去に誰かを支えた経験、逆に自分が助けられた経験、悔しい思いをした出来事——たとえば、幼い頃に誰かに支えられた記憶や、悔しい思いをした経験が、貢献したいという思いの源になっている、と語る学生もいます。そうした原体験が、動機の芯になっています。だからこそ、その思いは本人にとって切実で、揺るぎないものです。
響かせるポイント1:「誰の」役に立つのかを、具体的に見せる
学生が知りたいのは、「社会の役に立つ」という抽象論ではなく、「誰の、どんな困りごとを、どう解決しているか」という具体です。ある学生は、「顔の見えない相手にはピンと来ないが、目の前の人を支える仕事なら力が湧く」と話していました。「困っている特定の人を、対面で支えたい」と、貢献したい相手をはっきりイメージしている学生も少なくありません。自社の仕事が、最終的に”どんな人”の役に立っているのかを、顔が見える形で描いて見せることが第一歩です。
響かせるポイント2:「貢献の実感」が持てることを伝える
利他志向の学生が本当に求めているのは、貢献そのものよりも、貢献できている”実感”です。「自分の行動が、誰かの一歩を後押しした」という手応えが、彼らのモチベーションを支えます。やりがいや働きがいを重視する志向とも重なるこの感覚を、自社ではどんな場面で得られるのか——具体的なエピソードで示せると、強く響きます。
響かせるポイント3:B2Bでも、「人」につなげて語る
「自社は企業向けの事業だから、人の役に立つ実感を伝えにくい」と感じる採用担当者もいます。けれど、どんな事業も、その先には”人”がいます。取引先の担当者、その先の消費者、社会の仕組みを支える人々——事業の連鎖の先にいる人にまで視点を伸ばして語れば、B2Bの仕事も「人の役に立つ仕事」として伝わります。「社会の仕組みを、見えないところで支えている」——そんな誇りを自分の言葉で語れると、地味に見える事業も十分に魅力になります。
響かせるポイント4:学生の原体験と、自社の事業を結びつける
最も強く響くのは、その学生自身の原体験と、自社の仕事がつながった瞬間です。「あなたが大切にしてきたその思いは、うちのこの仕事で活かせる」と翻訳して返す。学生が「この会社いいかも」と感じるのは、まさに自分の価値観と会社が重なったときです。一般論の社会貢献ではなく、その学生だけの接点を見つけることが鍵になります。
注意:「社会貢献」を、建前で語らない
気をつけたいのは、”それっぽい”社会貢献を建前で語らないことです。利他志向の学生は、言葉の本気度に敏感です。実態の伴わない「社会に貢献しています」は、かえって不信感を生みます。等身大の、具体的で正直な貢献の話こそが、彼らの心を動かします。
よくある質問
Q1. 「人の役に立ちたい」と言う学生は、みんな同じですか?
A. いいえ。困っている人全般を助けたいという漠然とした思いの学生もいれば、目の前の特定の人を支えたいという学生もいます。誰に・どう貢献したいのかを聞き分けると、響く伝え方が変わります。
Q2. 自社は地味なB2B事業です。貢献をどう伝えればよいですか?
A. 事業の先にいる”人”まで視点を伸ばしてください。直接見えなくても、あなたの仕事は誰かの仕事や生活を支えています。その連鎖を具体的に語れば、地味に見える事業も貢献の物語になります。
Q3. 社会貢献をアピールすれば、利他志向の学生に響きますか?
A. アピールの言葉より、具体性と本気度が問われます。「社会貢献」という言葉を掲げるより、”誰のどんな役に立ったか”の実例を一つ語るほうが、はるかに深く響きます。
まとめ
- 「人の役に立ちたい」は最も多い就活軸の一つで、その多くは学生自身の原体験に根ざしている
- 「うちも社会貢献しています」では響かない。”誰の、どんな役に立つか”を具体的に、顔が見える形で示す
- 貢献の実感、B2Bでも人につなげる語り、原体験との接続——そして建前で語らないことが、利他志向の学生の心を動かす
「人の役に立ちたい」という思いは、学生が最も大切にしている価値観の一つです。その思いを一般論で受け流さず、自社の仕事とその学生の原体験を丁寧につなぐ。それができる企業は、利他志向の学生にとって忘れられない存在になります。私たちルビーインも、『ウェルハンティング』の面談で、学生の”役に立ちたい”という思いと企業の仕事を結びつける対話に伴走しています。まずは、自社の仕事の先にいる”人”を、一度言葉にしてみてください。
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