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面接・グループディスカッションが苦手な学生への向き合い方
「書類は通るのに、面接になると落ちてしまう」——面談でこう打ち明ける学生は、驚くほど多くいます。ES(エントリーシート)、グループディスカッション(GD)、面接。選考が進むほどに、多くの学生が”話す”ことへの苦手意識を募らせています。私たちルビーインが『ウェルハンティング』の面談現場で日々出会う学生のリアルをふまえ、面接やGDに苦手意識を持つ学生に、採用担当者としてどう向き合えばよいのかを整理します。彼らを”見極める”だけでなく、”力を引き出す”視点でお読みください。
「書けるけれど、話せない」という壁
面談で特に多いのが、「ESは通るのに、面接で落ちる」という悩みです。書類の通過率は高いのに、面接になると急に苦戦し、理由もわからないまま不合格が続く——そんな学生が一定数います。GDを何度受けても通らず、苦手意識が固定化してしまっているケースも少なくありません。なかには、書類やGDといった初期選考は非常に高い通過率なのに、面接になると急にほとんど通らなくなる、という極端なギャップを抱える学生もいます。書く力と話す力は別のスキルであり、ここに多くの学生がつまずいています。
苦手の正体1:深掘りで、頭が真っ白になる
面接で最もつまずくのが、「深掘り」への対応です。「なぜそう思ったの?」「具体的には?」と重ねて問われると、頭が真っ白になり、うまく答えられない。準備してきた自己PRやガクチカも、想定外の角度から聞かれると崩れてしまう——そう語る学生は多くいます。これは、自分の経験や価値観がまだ十分に言葉になりきっていないために起こります。相手の反応が読めないAI面接のような形式だと、なおさら固まってしまう、という声も増えています。
苦手の正体2:場数が足りず、慣れていない
もう一つの要因は、シンプルに「経験不足」です。面接やGDの場数がまだ少なく、独特の緊張感に慣れていない。「周りはどんどん選考に進んでいるのに、自分は場慣れしていない」という焦りや、「自分のやり方が合っているのか分からない」という不安が、さらに苦手意識を強めます。彼らにとって選考は、実力を出す前に、まず”慣れる”ことが必要な場でもあるのです。
向き合い方1:まず、話しやすい空気をつくる
苦手意識の強い学生ほど、最初の空気に敏感です。圧迫的な質問や、答えを試すような態度は、それだけで彼らを萎縮させます。逆に、うなずきながら聴く、笑顔で受け止める、といった小さな配慮が、驚くほど学生を楽にします。緊張がほぐれれば、同じ学生でも語れる中身は大きく変わります。実際、「人事の方が優しくて、初めて緊張せずに話せた」と、面談のあとに安堵する学生は少なくありません。まずは”話しやすい相手”になることが出発点です。
向き合い方2:「見極める」前に、「引き出す」
深掘りは、学生を詰めるためのものではありません。「なぜそう感じたのか」を一緒に整理し、本人も気づいていなかった思いを言葉にする——そんな伴走型の深掘りなら、学生は追い詰められるどころか、「自分のことを分かってもらえた」と感じます。学生が「この会社いいかも」と思う瞬間は、まさにこうした関わりから生まれます。
向き合い方3:選考前の学生には、「試せる場」としての価値を示す
まだ選考に慣れていない学生にとって、実力を”測られる”場ではなく、”試せる”場は貴重です。初回の接点で触れたように、「うちとの面談は、練習や壁打ちのつもりで使ってほしい」と伝えるだけで、学生の緊張は和らぎ、かえって素の姿が見えてきます。選考前から関係を築ける企業は、その後の志望度でも一歩リードします。
向き合い方4:沈黙や”詰まり”を、待つ
「話すのが苦手」「言語化に時間がかかる」という学生もいます。彼らは、考えていないのではなく、丁寧に言葉を選んでいるだけのことも多いのです。沈黙をせかさず、少し待つ。それだけで、学生は安心して自分の言葉を探せます。効率だけを優先して畳みかけると、本当は良いものを持っている学生を取りこぼしてしまいます。
よくある質問
Q1. 面接が苦手な学生は、入社後も苦労するのではないですか?
A. そうとは限りません。面接の苦手は”場慣れ”や”言語化の未熟さ”によることが多く、実務での力とは別物です。緊張をほぐし、じっくり聴けば、面接では見えなかった強みが表れることは少なくありません。
Q2. 深掘りをしないと、学生を見極められないのでは?
A. 深掘りは有効ですが、”詰問”ではなく”整理の伴走”として行うのがコツです。一緒に考える姿勢で問いを重ねれば、学生の本質は自然と見えてきますし、同時に志望度も高まります。
Q3. 選考の場で「練習でいい」と言うと、真剣度が下がりませんか?
A. むしろ逆のことが多いです。安心して話せる場だと感じた学生ほど、素の姿を見せ、その企業に信頼を寄せます。試される緊張から解放されることで、かえって本音の対話が生まれます。
まとめ
- 「ESは通るのに面接で落ちる」——書く力と話す力は別で、多くの学生が”話す”ことに苦手意識を持つ
- 苦手の正体は、深掘りで詰まること、そして場数の不足。実務の力とは別物であることが多い
- 圧迫せず話しやすい空気をつくり、”見極める”前に”引き出す”。選考前は”試せる場”として関わることが、苦手な学生の力を引き出す
面接やGDが苦手な学生は、決して力がないわけではありません。緊張をほぐし、丁寧に耳を傾ければ、選考の点数だけでは見えない魅力が表れます。私たちルビーインも、『ウェルハンティング』の1対1の面談で、学生が安心して素の自分を話せる場づくりに伴走しています。選考という”見極める場”を、学生の”力を引き出す場”に少しだけ変えてみてください。それが、苦手な学生との信頼関係の第一歩になります。
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